ブロガーさん、あなたは自分の発言に責任を持てますか?
※こちらの記事は下記、私の個人ブログ記事と対になっています。
こんにちは。
フリーライター歴約7年、たけなわアヤコです。
しかし、ブログは本当につい最近、8月に入ってから始めたばかりでぺーぺーもぺーぺー。
そんな私がブログ業界(?)に参入して、さまざまなブロガーさんのログを拝読しまして、とっても恐くなったことがあります。
それは、「デメリットを一切調べずに、おすすめ記事を書いてしまう」といったタイプのブロガーさんもかなりいらっしゃること。
このことについて、ライターを生業としているものとして、ブロガーさんにはぜひ心に留めておいていただきたいことをこの場をお借りして、お話させてくただいませ。
私は、SEO対策など、稼ぐノウハウを知るよりも先に、このことを学んで欲しいと思います。
そして、ここで書くことは、あなたの読者だけでなく、あなた自身を守ることにも繋がります。
- 薬機法、知っていますか?
- DeNAのキュレーションサイト問題
- クックパッドも声明を発表した「蜂蜜入り離乳食問題」
- あなたの文章で、同じ事件が起こることはあり得る
- もしも、読者さんが健康被害を起こしたら?
- ペンは剣より強く、ときに鋭いことをお忘れなく
薬機法、知っていますか?
あなたは「薬機法」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
薬機法とは、医薬品だけでなく、サプリメントやスキンケア用品など商品すべてにおいて関係する法律で、消費者の安全を守るためのものです。
そして、この法律によって、サプリメントやスキンケア用品などを紹介するときには、使ってはいけない、法律違反になる言葉というものが多く存在します。
たとえば、
「この化粧水を使ったら、本当に美白になりました」⇒美白はNGワード
「このクリームはアンチエイジングにおすすめ!」⇒アンチエイジングはNGワード
「このサプリを飲めば血行促進されます!」⇒血行促進はNGワード
というように、普段から何気なく私たちが使っているようなワードも、NGであることが多いのです。
(厳密にはワードだけでなく、ほかの言葉との組み合わせにもよりますが、長くなるので割愛させていただきます。)
なぜ、これほどまでに使用できるワードまでもが厳しく決まっているかというと、その言葉のイメージに過剰な期待を抱かせることによる詐欺の予防や、場合によっては健康被害が出ることを避けるためです。
DeNAのキュレーションサイト問題
2016年に大手企業DeNAが運営していたキュレーションサイトが、すべて一度閉鎖になるという事態が起こりました。
多くの問題が重なった末のものではありますが、その問題の中には、「医療系サイトにおいて、特定の成分や商品の効果を断言する」など、薬機法に大きく違反していたこともあります。
そして、これを受けて薬機法などの取り締まりはより強化されました。
しかし、ネットという広い世界ですから、すべてを取り締まることはできません。
クックパッドも声明を発表した「蜂蜜入り離乳食問題」
2017年、はちみつ入りの離乳食を与えられていた6ヶ月の乳児が死亡したという痛ましい事件が起こりました。(乳児ボツリヌス症によるもの)
その乳児の親からのコメントは特になかったようですが、この事件によって、「はちみつ入り離乳食が多く投稿されているクックパッド」にも非難の声が上がり、クックパッドは注意喚起の強化などの声明を発表したのです。
あなたの文章で、同じ事件が起こることはあり得る
たとえば、「使ったことのない商品をとにかく褒めて誰かに買ってもらう」なんていうのは、問題外です。
せめて、使用者の口コミをまとめて、デメリットも調べて書いてください。
たとえば、「自分が試してみてよかった!みんなにもおすすめしたい!」なんていうこともよくあることだと思いますが、それは誰かにとってはリスキーなことかもしれません。
デメリットも調べて、それも書けたならベスト。
それができないなら、せめて薬機法に引っかかるようなワードを使うのは避けましょう。
これらの対策は、読者を守るのはもちろん、あなたを守ることにも繋がります。
もしも、読者さんが健康被害を起こしたら?
あなたの記事の内容を実践した人が健康被害を起こしてしまった。
もしかすると、そのときあなたは訴えられてしまうかもしれません。
免責事項ページを作って、「一切の責任を負わない」って書いてあるから大丈夫?
いやいや、薬機法違反を犯していたら、それでは逃げ切れませんよ。
実際に、DeNAのキュレーションサイトも免責事項は記載していたものの「薬機法上問題がある」とされ、保健局が動いていますから。
それにここ数年の問題を受けて、年々、薬機法などの取り締まりが厳しくなってきていますから、その内、個人ブログにも大きな影響が現れることもあるかもしれません。
その前に、安全な文章の書き方を意識しておくことは、今後もブログを運営していく上では重要になってくると思います。
ペンは剣より強く、ときに鋭いことをお忘れなく
ブログは、面と向かって話す訳ではないので、読んだ相手の反応を伺い知ることができません。
そのため、読者が受け取り方を間違っていても、自分に合わない情報を試そうとしていても、止めることができません。
だからこそ、私たちは書くことに責任を持ち、慎重にならなくてはいけないのです。
画面の向こうには、「なんでもかんでもすぐ信じちゃうような理想のカワイコチャン(女性でも男性でも犬でも猫でもなんでも)」が常にいるイメージを持って、その子に危険がないように慮かった記事を書いてみてはいかがでしょうか。
(*慮る(おもんばか-る)=じっくり考え、思案すること。)
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